OPBioと藻類研究拠点を設立し微細藻類の新たな価値創造に向けて協業開始 ロート製薬

 ロート製薬は24日、オーピーバイオファクトリー(OPBio、本社:沖縄県うるま市)と共同で藻類研究拠点「AMU LABORATORY」を同日に設立し、微細藻類の新たな価値創造、事業化に向けて協業を開始すると発表した。
 ロート製薬では、同研究拠点の成果をヘルスケア領域における新しい価値・製品・事業へと繋がるように尽力する。
 近年、最新バイオテクノロジーと生物資源を用いて、地球規模の課題解決と経済発展の共存を目指す「バイオエコノミー」という考え方が国際的に提唱され、食、健康、医療、環境など様々な分野における技術革新により2030年までに200兆円の巨大市場へと成長が見込まれている。

フォトバイオリアクター (沖縄県久米島町)


 ロート製薬は、ヘルスケアにおける活用はもちろんのこと、環境課題解決や地域のエコシステム構築など、多様な可能性を秘めたエシカルでサステナブルな素材として微細藻類に着目。沖縄県久米島町でフォトバイオリアクター(微細藻類野外培養設備)による藻類培養に取り組んでいる。
 また、 2021年から、沖縄県にて資源を活用したシーズ探索、研究において長年の実績を有する OPBio と、微細藻類 Pavlova(パブロバ)を利用した商品開発をはじめ、OPBio の微細藻類コレクションを用いた研究開発を共同で実施してきた。
 今回、微細藻類の培養検討から製品応用に至る R&D 機能に加え、研究開発アライアンス拠点として事業化を推進するため、ロート製薬、ロート・F・沖縄(沖縄県うるま市)およびOPBioと共同でAMU LABORATORY設立に至った。
 これまでの連携を通じてパブロバにおけるインナーケアとしての新しい機能性を見出し、OPBio は研究成果を反映したサプリメント「Pavlova MCT+」をリニューアル発売する。
 また、パブロバのスキンケアにおけるエイジングケア効果も期待され、現在、化粧品原料の開発を進めており、2022年中の製品応用を目指している。

「Pavlova MCT+」:https://pavlova.jp


 ロート製薬は、2030年に向けたグループ総合経営ビジョン「Connect for Well-being(コネクトフォーウェルビーイング)」を掲げ、一人ひとりが身体も心もイキイキと過ごせるよう、ヘルス&ビューティー事業を主軸とし、食・農業・再生医療などの新事業にも挑戦している。
 人・地域社会・自然におけるウェルビーイングな明日の世界を創るため、今後も社内外のパートナーとともに研究開発、事業を推進していく。
 ◆研究拠点「AMU LABORATORY」の概要は、次の通り。
◆所在地: 沖縄県うるま市州崎 (OPBio ラボ内)
◆連絡先: info.amulab@rohto.co.jp (事業連携・研究等に関する問合せ)
 なお、「AMU」には、最先端バイオテクノロジーを使って未来を編集していく、未来をamuseしていく、という想いが込められている。

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