大阪スマートシニアライフ実証事業推進協議会に参画 小野薬品

 小野薬品は21日、「大阪スマートシニアライフ事業」の実証事業を実施する「大阪スマートシニアライフ実証事業推進協議会」に、ケイスリーとの共同体として参画すると発表した。
 ケイスリーは、小野薬品のベンチャー出向制度を通じて、同社社員が出向しているベンチャーの一つ。同協議会への参画は、大阪府域全体における住民のQOL向上に向けて、特にシニア層の抱える課題をICTの活用により解決することを目的としたもの。
 今後、ケイスリーが提供する公的通知個別化サービスにより行政によるがん検診などの受診を促すとともに、受診後の各種民間サービスへの連携の充実を図る。
 また、小野薬品は、がん患者に対して医療用医薬品に加え、デジタルプロダクトを通じた価値提供に取り組む。
 小野薬品は、ベンチャー企業に対して出向にとどまらない支援や協業機会を提供し、オープンイノベーションによる価値創造を推進。同協議会への参画を通じて、大阪府民の健康の保持及び増進に一層貢献していく。
 ケイスリー、大阪スマートシニアライフ実証事業推進協議会、大阪スマートシニアライフ事業の概要は、次の通り。

◆ケイスリーの概要

会社名:ケイスリー株式会社
代表者:代表取締役社長 幸地正樹氏
所在地 (東京本社):東京都千代田区神田小川町3丁目28 – 5 axle御茶ノ水 P210
設立:2016年3月
事業概要:公的通知個別化サービス等を提供
(参考URL)www.k-three.org

◆大阪スマートシニアライフ実証事業推進協議会

構成:大阪府、民間企業23社(現時点)
会長:大阪府スマートシティ戦略部長
事務局:大阪府スマートシティ戦略部
幹事会:会長を補佐する幹事社7社で構成

◆大阪スマートシニアライフ事業とは

 大阪府内のシニア層及びその家族を対象として、「高齢者にやさしいまちづくり」にフォーカスし、ICTをベースとしたシニアサポートサービスを提供。
 運営主体として公民一体の事業体を設立し、行政及び民間サービスをワンストップで府域全体に提供するプラットフォームの構築・運用するとともに、2025年度に利用者100万人を目指す。
 まずは、事業体設立に必要な条件の検証・分析を行うため、上記協議会を設置し、2月から堺市南区(泉北ニュータウン等)他で専用タブレットを通じた実証事業を開始。シニアのニーズ把握やマーケット規模等の検証を行う。なお、実証事業と連携する大阪府府事業として、専用タブレットを利用者に半年程度無償貸与する。

 2021年度中に開始予定エリア
堺市(南区)、河内長野市(南花台)、大阪狭山市(狭山ニュータウン)
(参考URL):https://www.pref.osaka.lg.jp/chiiki_senryaku/smart_senior_life/index.html

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