小野薬品は22日、Vanderbilt University大学(米国・テネシー州)とアンメットメディカルニーズを満たす革新的な治療薬の創製を目的とした創薬提携継続に関する契約を締結したと発表した。
小野薬品とVanderbilt大学は、2015年11月に締結した創薬提携契約に基づき、未開拓のイオンチャネルあるいはトランスポーターが創薬標的となり得るかを検証するための化合物を発見。その検証結果に基づいて、新規の中枢神経系疾患に対する治療薬候補の創製に取り組んでいる。
これまでの提携の成果を鑑み、今回、さらに創薬提携を継続したもの。この契約締結により Vanderbilt大学との提携は2023 年11 月まで継続される。
◆滝野十一小野薬品取締役 専務執行役員 研究本部長のコメント
当社は、Vanderbilt大学の優れた創薬力とその実績を高く評価している。アカデミアのテクノロジーと当社の研究開発の実績の融合によって、アンメットニーズを満たす革新的な治療薬の創製につながることを期待している。
◆Vanderbilt大学Warren Center for Neuroscience Drug Discovery(WCNDD)センター長の Craig Lindsley教授のコメント
小野薬品との提携は、これまであらゆる段階において素晴らしいものであった。現在、我々は特定のイオンチャネルの生理的役割と創薬応用への可能性を解き明かすための化合物を創製しており、それらを臨床試験に進めることを視野に入れている。