再生誘導医薬候補S-005151  急性期脳梗塞P2試験で好結果  塩野義製薬

 塩野義製薬は13日、ステムリム社(本社:大阪府
から導入した再生誘導医薬開発品S-005151 (一般名:レダセムチド)について、 急性期脳梗塞患者を対象としたP2試験で主要評価項目を達成したと発表した。
 同試験は、発症後4.5時間から24時間以内の急性期脳梗塞患者で、血管再開通療法(血栓溶解療法又は血栓回収療法)を実施できなかった人を対象に、レダセムチドの有効性と安全性の検討を目的としたP2プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験。
 社会復帰に向けた予後の程度を示す投与90日後のmodified Rankin Scale (mRS)を主要評価項目として評価した結果、達成が確認された。また、有害事象の発現率はレダセムチド群とプラセボ群で同程度であり、良好な忍容性が確認された。
 レダセムチドは、怪我や病気で損傷した組織を生きた細胞を用いることなく薬の投与により再生させる再生誘導医薬の開発品。再生誘導医薬の特性を活かし、より多くの患者にヘルスケアソリューションを提供するために、急性期脳梗塞に加えて栄養障害型表皮水疱症、慢性肝疾患、変形性関節症、心筋症における開発を進めている。
 同試験結果を踏まえ、塩野義製薬は急性脳梗塞を対象としたグローバルP3試験の準備を進めていく。
 なお、同件が2022年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微である。

タイトルとURLをコピーしました