様々なスマートグラスの利用が可能となり医療産業での活用にも期待
サン電子とNTTドコモは、マルチデバイスに対応した新たな業務支援アプリケーション「AceReal Assist」を活用したパッケージソリューションの提供を開始した。同アプリケーションは、法人の顧客向けに提供しているスマートグラスを用いた遠隔作業支援ソリューション「AceRea for docomo」の内容を拡充したもの。
新ソリューションでは、すでに提供している遠隔作業支援の基本機能はそのままに、これまで選択できなかったスマートグラスの機種、契約期間を顧客の希望に合わせてカスタマイズできるようになった。
また、支援者側のデバイスもWindowsのパソコンに加えmacOSのパソコンおよびモバイル端末からの利用も可能となった。
こうしたマルチデバイスへの対応により、現場作業者は軽量なタイプから防爆対応のタイプに至るまでさまざまなスマートグラスの利用が可能となり、支援者側もオフィスや外出先など環境に応じてパソコンやモバイル端末から遠隔支援ができるようになった。
また、ネットワーク側もMECの機能を有する「ドコモオープンイノベーションクラウド」の利用により、秘匿性の高い映像・情報の送受信を、あんしん・安全な通信環境で利用できる。 これまでも多く導入してきた建設業や製造業に加え、医療、農林水産業、運輸などの産業分野での活用が期待される。
「AceReal Assist」 の特徴と主な機能は、次の通り。
① 複数のスマートグラスに対応しているため、業務の用途に合わせて選択可能。
② スマートグラスとスマートグラスの間でのビデオ通話に対応。
③ 現場の通信環境に合わせて、ビデオ通話の品質を自動で調整可能。
④ 支援者側はWebブラウザから利用可能。専用ソフトのインストールが不要
さらに、これまで業務支援アプリケーション「AceReal Apps」、ARスマートグラス「AceReal One」およびドコモの携帯電話回線をパッケージで提供(既存ソリューション)してきたが、新リューションでは顧客にドコモの携帯電話回線が選択できるようになる。
なお、「AceReal for docomo」の呼称は、既存ソリューションに新ソリューションを含めたものとし、サン電子とドコモのアセットを組み合わせたXR関連ソリューションの総称である。