ロート製薬は2日、アイアイネット合同会社(京都府宇治市)と、家庭で簡単に視力測定が可能な iOS 向けアプリ「AImirun(アイミルン)」を共同開発したと発表した。これに伴い、同日、紹介WEB ページを公開した。
同アプリは、眼科専門医の上田真由美氏と共同で制作したもので、視力測定を日常的に行い、変化にいち早く気づくきっかけを作ることを目的としている。同社では、この取り組みを通して、こどもから大人まで全世代の目の健康をサポートしていく。
日本の近視人口は増加傾向で、近視が始まる年齢も早くなっている。近視は、将来、さまざまな眼疾患のリスクを高める。
こうした中、GIGAスクール構想の実現が進み、こどもは1人1台タブレットPCを持ち、ICTを活用した授業が始まっている。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、働く世代においてもリモートワークが増加するなど、幅広い世代で目を取り巻く環境が変化している。
ロート製薬は、「全世代の目を守り、見える先の幸せを叶えたい」という想いのもと、目薬をはじめとする目の研究を長年行ってきた。一生の「見える」を守り、維持するためにも、いち早く「見え方(視力)の変化」に気づいて適切な対処をとる必要がある。
そこで、近視のはじまるこどもの目に着目し、WEBや冊子などを通した近視の啓発活動を行う中で、目の領域に携わってきた企業として何ができるかを考えた結果、眼科専門医との同アプリの共同開発に至った。
アイミルンには次の3つの特徴がある。
① 2パターンの視力測定
視力測定でよく用いられる「ランドルト環」を使って、遠くを見る視力(3m視力)と、近くを見る視力(40cm)の2種類を測定する。音声入力、タッチ入力が利用できる。
② 測定結果に合わせたコメント表示
測定後、左右それぞれの視力測定結果とともに、分かりやすい解説がついている。
このアプリでの最大視力は 1.0 である。
③ 個別測定&記録の保存 家族など、複数人を個別に記録できる。また、左右別、裸眼・矯正別に視力の推移がグラフで表示されるので、視力の経時変化や左右の違いをわかりやすくチェックできる。
このようにアイミルンは、家庭で簡単に視力測定ができる。継続的に見え方を確認することは、目の健康維持・管理に役立つが、一方で遠くと近くの見え方や、左右の見え方の違いによっては、眼科受診が必要な場合がある。
そのため同アプリでは、視力測定の数字だけでなく、総合的に判断し、一人ひとりに合わせたコメントが表示される。このアプリは、診断を行うものではなく、目の病気の早期発見・早期治療のためには、定期的に眼科検診を受けることが重要である。目について気になることがあれば、眼科医への相談が推奨される。
◆アプリのダウンロードは次の通り。
・App Store URL:https://apps.apple.com/jp/app/id1556376883 (無料)
・対応端末:iOS ※iOS13.0 以降
・紹介ページ:https://jp.rohto.com/learn-more/eyecare/aimirun/