武田薬品は6日、経口投与可能なオレキシン2型受容体選択的作動薬TAK-994について、P2試験において、安全性シグナルの存在が明らかになったと発表した。
これに伴い、緊急の予防策として、患者への投与を中断し、2つのP2試験を予定より早く終了して、TAK-994のベネフィット・リスクプロファイル評価を迅速に実施し、プログラムの次の段階について判断する。
現在、同社では、臨床P1試験を実施中の経口オレキシン作動薬TAK-861を含む、複数新規候補物質を有するオレキシン・フランチャイズの開発を推進している。
武田薬品のニューロサイエンスに対する取り組みは、「神経疾患を有する患者の大きなアンメットニーズを解決する」という強い思いによって推進されている。患者に対する武田薬品のコミットメントは、研究開発の邁進にとどまらず、神経精神疾患患者や医療機関を支援して疾患や治療に対する認知度を高め、啓発し、治療へのアクセス拡大を目指している。
◆サラ・シェイク武田薬品ニューロサイエンス疾患領域ユニットヘッドのコメント
革新的な医薬品の開発に取り組む当社にとって、臨床試験に参加される患者さんの安全性の確保は最重要事項である。当社は、ナルコレプシーの患者さんに革新的で安全かつ有効な治療法をお届けすることを目指しており、TAK-994の今後の開発に向けて、入手可能なデータを迅速に評価していく。