国外グループ従業員に長期インセンティブ報酬制度に基づく新株式発行  武田薬品

 武田薬品は8日、国外の同社グループ従業員に対する長期インセンティブ報酬制度(Long Term Incentive Plan、LTIP)に基づき新株式発行を実施すると発表した。
 同社は、2020年6月24日開催の取締役会において、国外の当社グループ従業員に対し当社米国預託証券(American Depositary Share、ADS)に基づくインセンティブ報酬を付与するLTIPの導入を決議している。
 LTIPの導入は、国外の当社グループ従業員に対し、株主との一層の価値共有を進め、さらに、リスクと報酬のバランスが適切に取れたインセンティブ報酬の付与により、同社グループ幹部およびその他の従業員へのリテンション効果を高め、リスクを軽減しつつ同社戦略を推進することを目的としたもの。
 LTIPにおいては、リストリクテッド・ストック・ユニット(Restricted Stock Unit、RSU)およびパフォーマンス・ストック・ユニット(Performance Stock Unit、PSU)を含む株式報酬を付与する仕組みを採用。一定の国外の同社グループ従業員に対して、武田薬品が新たに発行する同社普通株式から転換された同社ADSもしくは取引市場で購入された同社ADSまたは同社ADSの換価処分金相当額の金銭が交付または支給される。
 RSUは、継続勤務等の一定の要件の充足を条件とし、3年間に亘り、毎年、付与したRSUの3分の1ずつに相当する同社ADSを交付するもの(ただし、死亡等の一定の事由が生じた場合には同社ADSの換価処分金相当額の金銭を一定の時期に支給する。PSUについても同じ)。
 PSUは、継続勤務等の一定の要件の充足を条件とすることに加え、2020年度を含む3事業年度について設定した業績目標の達成度等に応じて算出される数の同社ADSを当該3事業年度の終了後に交付するものである。
 同新株式発行は、LTIPに基づき2020年7月1日に一定の国外の同社グループ従業員に対して付与されたRSUのうち権利の確定したユニットの数に応じた同社普通株式の発行であり、割当予定先に対して支給される金銭報酬債権を現物出資することにより行われる。

 新株式発行の概要は次の通り。
(1)払込期日:2021年7月26日

(2)発行する株式の種類および数:同社普通株式387万4305株

(3)発行価額:1株につき3685円

(4)発行総額:142億7681万3925円

(5)割当予定先:同社及び同社子会社の従業員7863名 387万4305株

(6)その他:金融商品取引法による届出の効力発生を条件とする。

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