Withコロナで体温計使用機会増加も使用法・特性の理解不足が判明  タニタが体温計の意識・実態調査

 タニタは22日、「体温計に関する意識・実態調査2021」の調査結果を公表した。新型コロナ感染症の対策として体温計の使用が広まる中での今回の調査では、6割半の人が「体温をはかる機会が増えた」と回答するなど、Withコロナ時代において、通年で体温計を使用する機会が増加したのが浮き彫りになった。
 その一方で、体温計には使用可能な室温範囲が設定されているものもあるが、回答者の1割半しかその事柄を認識していなかった。
 「室温が低い部屋ではかる」など、体温を正確に計測できない可能性がある使い方をしている人が多数に上っており、体温計の使い方やその特性について正しく理解されていないという実態が明らかになった。
 同調査は、全国の15-69歳の男女1000人を対象に、3月11日~15日の5日間、インターネットリサーチにより実施したもの。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、体温をはかる機会にどのような変化があったかを聞いたところ、「非常に増えた」が35.6%、「やや増えた」が30.2%で、合計した「増えた」は65.8%となった。
 コロナ禍において出社や登校前の検温を義務付けている職場や学校の増加や、健康意識の高まりが影響していると考えられる。
 体温計には、使用できる室温範囲が設定されているものもあるが、その認知率は14.6に留まった。さらに、体温を正確に計測できない可能性があるはかり方を提示し、それぞれについて経験があるかを聞いたところ、「室温が低い部屋で測る(冬の暖房をつける前の部屋など)」は64.5%、「室温が高い部屋ではかる(夏の冷房をつける前の部屋など)」は58.4%と、どちらも半数を上回った。また、「外出から戻ってきてすぐ(30分以内)にはかる」経験のある人は31.2%に上った。
 体温を正確にはかるためには、機器が正常に動作する使用条件や環境を知る必要がある。これからの季節は、発汗の影響なども受ける。だが、結果的には適切な使用法を意識せずに体温計を使用した経験がある人は多いようだ。
 また、感染予防対策として行われている商業施設や飲食店入り口での検温に関する経験について聞いたところ、「平熱より低い温度が表示されたことがある」が64.2%、「自動検温器でうまくはかれなかったことがある」が49.4%となった。
 一方、商業施設や飲食店の入り口で検温が行われているが、これに対して「うまくはかれないことがあった」「平熱より低い温度が表示されることがあった」などと感じている人が多いことも判明した。
入店前の検温に関する経験・意識結果の概要は、次の通り。
 ◆入店前の検温に関する経験 「検温器があるのに測定せずに入店したことがある」2 割強
 ◆「自動検温器でうまくはかれないことがあった」5割、「平熱より低い温度が表示されたことがあった」6 割半
 ◆入店前の検温がセレモニー化してしまっている? 「非接触式体温計での検温をいい加減だと感じたことがある」5 割
 ◆「入店お断りの体温だったのに店員さんがお店に入れてくれた」36人に1 人が経験
 ◆「入店お断りの体温だったときに体温が低くなるまで店員さんがはかってくれた」15人に1人が経験
 ◆入店前の検温に関する意識
「正確な体温が測定されないため意味がない」6 割半、「検温しない人もいるため意味がない」6 割
 ◆「平熱が高めの人のことを考慮して入店お断りの体温を決めてほしい」6 割強
 感染防止対策としての実効性を高めるためには、これらの課題を解決し、検温を形骸化させないことが重要になる。
 新型コロナウイルスの感染症拡大に伴い、体温計の需要が拡大している。タニタでは、昨年9月に額に約1秒かざすだけで計測できる非接触体温計を発売。すでに発売しているわきに挟むタイプの電子体温計に加え、商品ラインアップを拡充している。今後も同社は、体温計の安定供給に努めるとともに、その特性や使い方に関する啓発活動に取り組み、新型コロナウイルスの感染症予防と健康づくりをサポートしていく考えだ。

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