愛知県との「薬物乱用防止」に関する連携・協力協定継続  塩野義製薬

 塩野義製薬は1日、愛知県との「薬物乱用防止」に関する連携・協力協定とそれに基づいた活動を更に1年間更新すると発表した。
 同社は、2018年5月に愛知県と「愛知県の薬物乱用防止協力に関する協定書」を締結し、薬物乱用防止の啓発、医薬品の適正使用の啓発を中心に連携して活動を進めてきた。
 2020年度の活動は、新型コロナウイルス感染拡大の中、リスクを抑えながら一人でも多くの県民に正しい情報を届けるため、活動形態をWebセミナーに変更して実施してきた。
 その結果、2019年度以上に多くの人が参加し、薬物乱用防止の啓発および医薬品の適正使用の啓発を行うことができた。
 愛知県と塩野義製薬は、2021年度もお互いの強みを活かしつつ相互の連携を図りながら協力し、協定に基づいた活動を実施していく。
 なお、過去3年間の具体的な活動実績は、次の通り。
(1)薬物乱用防止街頭啓発活動
 ◆2018年6月24日=6・26ヤング街頭キャンペーン◆2018年7月18日=街頭啓発活動◆2019年6月23日=6・26ヤング街頭キャンペーン◆2019年7月17日=街頭啓発活動◆2020年度=新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため自粛
(2)県民講座
 ◆2019年10月5日=医療用麻薬を適正に使用するための講習会~医療用麻薬を知って正しく使おう~◆2021年1月7日=医療用麻薬を適正に使用するための講習会 がんの痛み我慢しない~医療用麻薬との正しいつきあい方~(Webセミナー)
(3)医療従事者対象講演会
 ◆2018年5月27日= 愛知県女性薬剤師会学術講演会◆2018年6月27日=Webによる講演会◆2018年7月25日=愛知県職員薬剤師会学術講演会◆2019年2月7日=Webによる講演会◆2020年2月13日=Webによる講演会◆2021年2月4日=Webによる講演会
 昨今、薬物乱用問題は全世界的な広がりを見せ、深刻な社会問題の一つとなっている。一方で、医療用麻薬は従来から主としてがん性疼痛などの高度な疼痛治療において重要な役割を果たしている。日本においては、特に地域包括ケアの進展により在宅医療の重要性が近年高まっていることから、医療用麻薬を適正に使用することがこれまで以上に求められている。
 塩野義製薬は取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「社会生産性向上、健康寿命の延伸」を特定し、がん疼痛に苦しむ患者が、医療用麻薬をより安心して使用できる社会創りを目指している。
 従来より取り組んできたがん性疼痛の緩和ケア普及活動に加え、今回の愛知県との協定継続により医療用麻薬の不適切な取り扱いを未然に防ぐ活動への取り組により、がんの痛みから患者が解放され、医療用麻薬の乱用を起こすことのない社会づくりにより一層貢献していく。

タイトルとURLをコピーしました