新型コロナウイルスの変異検出研究用試薬のラインナップ拡充 ロシュ・ダイアグノスティックス

 ロシュ・ダイアグノスティックスは18日、新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬「VirSNiP」の新製品を同日発売し、ラインナップを拡充すると発表した。
 これにより調べられる変異の種類は9種類となり、英国株、南アフリカ株、ブラジル株、フィリピン株などさまざまな系統のウイルスに対応できるようになる。
 研究用試薬「VirSNiP」は、リアルタイムPCR法により新型コロナウイルスの変異を検出する研究用試薬だ。今年2月、国内で初めて変異ウイルスを調べる研究用試薬として発売した。
 今回の発売で新たに検出できるようになる変異ウイルスの種類は、E484K、A570D、K417N、V1176Fの4種類。E484Kは、ワクチンの効果が弱まる可能性が指摘されていることから、監視の必要性が高いと考えられている。
 del69/70とN501Yは、国内で多く見つかっているイギリス株が有している変異だが、同社は、2月10日に、N501Y、del69/70、D614G、P681H、Y453Fの変異を検出する研究用試薬を発売している。
 同試薬の測定時間は約70分で、リアルタイムPCR法による融解曲線解析で結果を確認する。対応機器は、ロシュ製品 コバスz480、ライトサイクラー480システム II、ライトサイクラー96システム。
  

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