新型コロナDNAワクチン P2/3相臨床試験の接種完了  アンジェス

 アンジェスは現在開発を進めている新型コロナDNAワクチンのP2/3相臨床試験において、関西および関東の8施設で500症例の接種を予定通り完了したと発表した。
 同試験は、500症例の被験者への接種を行い、ワクチンの用法および用量における安全性と免疫原性の評価を目的に実施されているもの。今後、数ヶ月間の経過観察期間を経て、安全性と免疫原性の評価を行う。
 新型コロナDNAワクチンP2/3相臨床試験の概要は、次の通り。

概要:健康成人志願者を対象とした、筋肉内接種における治験薬の安全性及び免疫原性の評価のための無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験
目標症例数:500例(用量2.0mg:①2週間間隔での2回接種群:250例、②4週間間隔での2回接種群:250例、①②はそれぞれプラセボ 50 例含む)
実施施設数: 関西および関東エリアの 8 施設
 新型コロナDNAワクチンは、対象とするSARS-CoV-2ウイルスのタンパク質の一部をコードする環状DNA(プラスミド)を接種することでそのタンパク質(抗原)を体内で生産し、病原体に対する抗体を介した免疫を付与する。 ウイルスの構造の一部としての抗原(生体の免疫システムが認識する異物)を認識する抗体を体内で作り出すことによりウイルスに対する抵抗力が生まれ、その効果を発揮する。アンジェスは、プラスミドDNA を用いたHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」で培った経験を活かしてDNAワクチンの研究開発を進めている。
 なお、同件が今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中である。

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