新型コロナ禍での実務実習対策で大学構内にPCR検査室開設  京都薬科大学

京都薬科大学PCR検査室

 京都薬科大学は12日、新型コロナ禍での実務実習対策として大学構内に「京都薬科大学PCR検査室」を開設したと発表した。
 新型コロナウイルス感染症に係る病原体核酸検査を行うための衛生検査所として1月18日に京都市より認可を受けて開設されたPCR検査室では、主に京都府内の施設で実務実習を行う同大学学生のうち、実習前にPCR検査を各自で受検する必要のある延べ約50名の学生を対象に検査を実施する。
 開設以降、検査を担当する教育職員の事前シミュレーションなどを行っており、15日より本格運用を開始する。
 6年制薬学部では、5年次に、病院および薬局でそれぞれ11週間の実務実習を行う必要がある。コロナ禍以降、受け入れ施設から実習予定の学生に対してPCR検査受検要望が増えており、迅速な対応が課題となっていた。
 こうした中、開設されたのが「京都薬科大学PCR検査室」で、該当する学生の検査料は無料だ。これにより、実習を行う学生と受け入れ施設双方にとって、より安全・安心に実習を開始できるだけでなく、スムーズな実習の運営にもつながると期待されている。
 なお、現在のところ、その他の学内関係者や学外者の検査は行わないが、今後の感染拡大状況により行政から要請があった場合には対応できる体制を整えている。
 京都薬科大学PCR検査室の概要は次の通り。
◆設置場所:京都薬科大学愛学館4階
◆運用開始:2021年2月15日
◆検査対象:原則として、主に京都府内の実習施設で実務実習前のPCR受検が必要な同大学学生
(延べ約50人を想定)のみ対象
◆検査方法:RT-PCR法
◆検体種別:唾液
◆最大処理検体数:1日40検体
◆検査員数:(PCR担当者)最大14人、(唾液サンプル収集時監督者)最大4人
◆検査機器:CFX96 Touch Deep WellリアルタイムPCR解析システム
(米国バイオ・ラッドラボラトリーズ社製)
 なお、採取された検体は厳重に管理されたエリア内で同学検査員のみが扱い、その他の学内関係者などが接触することはない。検体は滅菌処理後、適切に廃棄する。現在のところ、務実習前のPCR受検が必要な同大学学生以外の検査は受け付けていない。

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