ゾフルーザ 台湾でインフルエンザ感染症予防の適応追加  塩野義製薬

 塩野義製薬は15日、抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ(紓伏效)」について、4日に「成人および12歳以上の小児におけるインフルエンザウイルス感染者との濃厚接触後予防」を追加適応として、台湾食物管理局(TFDA)より承認を取得したと発表した。
 今回の適応追加承認は、日本国内P3相試験(BLOCKSTONE1)の結果をもとに判断されたもの。台湾で同剤は、同社子会社の台湾塩野義製薬股份有限公司(台湾塩野義)が「成人および12歳以上の小児の急性A型、B型インフルエンザウイルス感染症治療」を適応症として販売している。
 抗インフルエンザウイルス薬の予防投与にゾフルーザの1回経口投与が新たな選択肢として加わることで、同剤が台湾でもインフルエンザ感染症の治療だけでなく、予防での貢献も期待される。
 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「感染症の脅威からの解放」を特定し、治療薬の研究・開発だけにとどまらず、啓発・予防・診断ならびに重症化抑制といった感染症のトータルケアに対する取り組みを進めている。
 同社は、引き続きゾフルーザの有効性、安全性に関するデータ収集と解析に鋭意取り組み、適正使用に向けた情報提供活動に尽力する考えだ。

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