乾英夫大阪府薬剤師会会長は16日、今年一年を振り返り、「大阪府薬重大ニュース」を発表した。乾氏は、まず、「今年は、コロナに明けて、コロナに暮れた」と断言。その一方で、「コロナ禍で新しい薬剤師会の活動も見えてきた。今後は、その教訓を活かしながら質の高い医薬分業を目指したい」との考えを示した。
さらに、「薬剤師業務の対物から対人への移行は、調剤報酬改定で明確になった」と指摘し、「大阪府薬では、薬機法改正に対応するためのポイントが現場の薬剤師にしっかりと伝わる施策を打っていきたい」と強調した。
乾氏が挙げた「2020年大阪府薬“重大ニュース”」は、次の通り。
1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行とその対応
2 改正薬機法等施行(①薬剤師が一元的な服薬管理指導のみならず必要に応じて継続的な服薬管理指導を行う義務 ②薬局薬剤師が患者の服薬情報を他医療提供施設の医師等に提供する努力義務 ③オンラインによる服薬指導の導入)
3 調剤報酬改定(「かかりつけ機能の評価」や「対物業務から対人業務への構造的な転換」、「在宅医療の推進」等、点数評価が行われる)
4 「大阪都構想」再度否決
5 藤垣執行部から乾新執行部へバトンタッチ
6 入退院時の情報共有を軸とした各種薬学的管理の提案検討事業報告書提出
7 薬と健康の週間における府民の集いはじめ各行事や研修会等の中止
8 Webによる研修会のスタート
9 大阪府における宿泊療養に対する府薬会営中央薬局・応需薬局の協力
10 プラスチック製買物袋(レジ袋)有料化
11 薬局薬剤師が慰労金対象から除外に対する薬剤師連盟との連携活動