脳卒中・心不全の発症ゼロに向け心疾患領域でのパートナーシップを強化  オムロン

 オムロンは18日、心電図の解析および治療支援サービスを提供するアライブコア(本社:米国)に対して追加出資を実施したと発表した。追加出資は、循環器疾患事業の事業ビジョン「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」実現の加速を目的としたもの。アライブコアは、オムロンを通じてAIを用いた個人の心電図解析技術をもち心房細動(AF)を中心とした心疾患の診断と治療の支援サービスおよび商品を提供している。
 オムロンは、アライブコアと2017年3月に資本・事業提携を実施。以来、両社が有する技術および商品やサービスを通じて脳・心疾患領域におけるソリューション開発を推進してきまた。アライブコアは100万人以上のユーザーと、8500万件以上の心電図データを保有している。
 2019年には、アライブコア社が持つ心電計測および心電図の解析技術とオムロンの血圧測定技術を用いた心電計付き血圧計「Complete」を米国で発売し、現在もグローバルでの展開を進めている。
 今回の追加出資により、オムロンはアライブコアとの協力関係をさらに強化し、心疾患の早期発見・早期治療介入に欠かせない家庭用心電計の普及や心電図のデータを用いた遠隔診療サービスの開発を加速させ,事業ビジョンであるゼロイベントの実現を目指す。
現在、高血圧患者は世界に約10億人おり、脳・心血管疾患による死亡者数は約1790万人と言われている。 さらに、世界の死因の第一位は虚血性心疾患、第二位は脳卒中である。また、高血圧と同様に脳・心血管疾患の原因といわれている「心房細動」を有する患者は、3400万人いる。心房細動患者は、そうでない人と比較して脳梗塞になるリスクが約5倍高く、また脳梗塞患者の20~30%は心房細動によるものという研究結果もある。
 毎日の家庭での血圧測定に加え、心電図の記録を習慣化することにより、自覚症状や病院での検査では発見しづらい「心房細動」の早期発見を促し、早期治療へとつなげることができる。これにより、オムロンは、ゼロイベントを実現し、医療費の高騰抑止や生命寿命と健康寿命のギャップの縮小などの医療分野における社会的課題の解決を目指す。

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