田辺三菱製薬は16日、連結子会社のメディカゴ社(本社:カナダ)とグラクソスミスクライン社(GSK)が共同で、現地時間の12日にGSKのアジュバントを添加した新型コロナウイルス感染症予防ワクチン(MT-2766)のP2/3相試験を開始したと発表した。MT-2766は、植物由来のウイルス様粒子(Virus Like Particle、VLP)ワクチンで、P2相およびP3相臨床試験の概要は次の通り。
[P2相臨床試験]
■被験者:カナダ・米国の18-64歳の男女健康人および65歳以上の高齢者計600例
■用法用量:VLPワクチン3.75µgとGSK社のアジュバントを併用し21日間隔で2回投与
■評価項目:安全性と免疫原性(プラセボと比較)
[P3相臨床試験]
■被験者:北米、ラテンアメリカ、欧州等の計3万例
■用法用量:VLPワクチン3.75µgとGSK社のアジュバントを併用し21日間隔で2回投与
■評価項目:発症予防に対する有効性と安全性(プラセボと比較)
■開始時期:2020年12月中を予定