廃棄予定食材で染色したオーガニックコットンマスク新発売   フクシン

 手袋メーカーのフクシン(本社:香川県)は9日、廃棄予定の野菜や食材で染められたオーガニックコットンの日本製マスクの予約販売を開始したと発表した。同社は、本年2月20日より、地球環境を鑑みて製作したエコブランド「ecuvo,」を立ち上げ、9月1日からCAMPFIREでクラウドファンディングを開始しているが、今回のオーガニックコットンマスクはその追加リターンとして販売するもの。
 「ecuvo,」の名称由来は、地球温暖化に起因する。てぶくろ屋さんは、日本に四季があるから生かされてきた。地球温暖化による暖冬はフクシンが大事にしてきた「あたたかい手袋をとおして手や心をあたためる」という理念や仕事を根本から変えようとしている。
 従って、「その反省と未来の子供たちの為にも少しでも地球環境にやさしい仕事をしたい」、「その商品で人々を笑顔にできれば」という願いを込めて、笑顔の象徴であるエクボ「ecuvo,」と名付けた。
 フクシンでは、エコブランド「ecuvo,」を生産する電力が、石油・石炭・天然ガスなどの火力、さらには原子力で出来ているとすれば「製品コンセプトに合わないと」いう理由で、社屋屋上に自家消費型太陽光発電所を設置して、その太陽光でできる再生可能エネルギーで商品を生産。足りない電力は、非化石証書付き電力の購入で100%再生可能エネルギーで弊社の運営を目指している。さらに、応援してもらった資金を太陽光発電所設置の一部費用としている。
ecuvo,マスクの特徴は、次の通り。
 ①廃棄予定の野菜や食材から染められたオーガニックコトン100%糸を「手袋製造技術のプレーティングという製法」で肌に当る表側に来るように立体的に編み上げたマスク。
 ②使用のオーガニックコトンは、「Better Cotton Initiative https://bettercotton.org/ 」、「ORGANIC100 content standard https://jsl.life/learning/ocs/」、「OEKO-TEX STANDARD 100 https://oeko-tex-japan.com/about/standard100/」の承認を得ている
 ③強度と伸縮性を持たせつ為に裏糸に消臭性機能のある糸を使用
 ④今回のクラウドファンディング特典として、マスク1枚に付き二枚の抗ウイルス生地シート(グンゼ製)をプレゼントーなど。
 日本国内における年間の食品廃棄量は、食品消費全体の3割にあたる約2800万トンで、同社では「少しでもその食品ロス部分のリユースに貢献できれば」との考えだ。
 染色は食品原料で、オーガニックコットンも認証を受け、安全な繊維製品の認証も得ている糸を日本で生産しているため、環境にも人にも優しいマスクになっている。
 マスクには、下部から抗ウイルス生地シートを入れることのできるポケットがついているのも見逃せない特徴だ。

タイトルとURLをコピーしました