田辺三菱製薬は26日、HIF-PH阻害剤の腎性貧血治療剤「バフセオ錠150mg、同錠300mg」(一般名:バダデュスタット)を新発売したと発表した。
腎性貧血は、透析前の保存期や、血液透析または腹膜透析を実施中のいずれの時期にも、疲労、息切れ、不眠、頭痛、活力の低下などの症状が現れることがあり、患者のQOL低下につながる。腎性貧血は、慢性腎臓病(CKD)の早期のステージから発現し、CKDの進展に伴いその頻度が上昇することが報告されている。
「バフセオ錠」は、腎性貧血を適応症とした1日1回服用の経口剤で、保存期ならびに血液透析または腹膜透析を受けている腎性貧血患者への新たな治療選択肢として期待されている。
薬価は、150mg1錠213.50円。300㎎1錠376.20円。ピーク時売上高は、141億円を予定している。
なお、「バフセオ錠」においては、透析領域に強みを持つ扶桑薬品とパートナーを組むことで幅広い医療関係者への適切な情報伝達ができると考え、本年5月にコプロモーション契約を締結している。