レルゴリクスの販売支援で米国子会社同士が流通契約締結  大日本住友製薬

 大日本住友製薬は6日、米国連結子会社のマイオバント・サイエンシズ・リミテッド(米国ニューヨーク証券取引所上場)と、同じく米国連結子会社のサノビオンとの間で、開発中のレルゴリクス(前立腺がん、子宮筋腫)の販売支援を目的とする3年間の流通契約を締結したと発表した。
 同契約により、マイオバント社は、レルゴリクスの販売サポートをサノビオン社より受ける。同契約には、卸への製品物流に関わる一連の業務、契約管理業務、アカウント管理業務等が含まれている。
 また、大日本住友製薬は、マイオバント社が、同社との間で 昨年12 月に締結した4 億米ドルを上限とする極度貸付契約に続いて、2億米ドル(契約期間5年間)を上限とする極度貸付契約に関するコミットメントレターを受領したことも併せて発表した。大日本住友製薬からマイオバント社への貸付上限は、6億米ドルとなる予定。今回の追加貸付は、マイオバント社のレルゴリクスに関わる販売体制の構築などの事業運営資金に充てられる予定。
レルゴリクスは、1日1回経口投与の低分子 GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)受容体阻害剤であり、前立腺がんの発生に関与する精巣のテストステロンおよび子宮筋腫や子宮内膜症の成長を刺激することが知られている卵巣のエストラジオールの産生を抑制する。
 マイオバント社は、前立腺がん向けには単剤の錠剤(120mg)を、子宮筋腫および子宮内膜症向けには配合剤(レルゴリクス 40mg+エストラジオール 1.0mg+酢酸ノルエチンドロン 0.5mg)を開発している。
 各開発段階の状況は次の通り。
・子宮筋腫:2020年3月申請済(欧州)、2020年5月申請済(米国)
・前立腺がん:2020年4 月申請済(米国、優先審査指定、審査終了目標日は 2020 年12 月20 日)
・子宮内膜症:P3試験段階(2本のP3試験の良好な結果を発表済)

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