新型コロナス感染症予防ワクチンのP1試験開始   田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は15日、同社連結子会社のメディカゴ社(本社:カナダ)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防を目的としたVLP(植物由来のウイルス様粒子)ワクチン(MT-2766)のP1試験を開始したと発表した。
 MT-2766のP1試験は、単剤、GSK社のアジュバントまたはDynavax社のアジュバントを添加したワクチンを、3用量のグループに分けて、21日間隔で2回接種し、安全性と免疫原性を評価するもの。
 同社グループでは、MT-2766の開発を着実に推進し、喫緊の社会課題であるCOVID-19の感染予防により一層貢献していく意向を示している。
 VLPワクチンは、ウイルス様粒子(Virus Like Particle)製造技術を用いた新規ワクチンで、ウイルスと同様の外部構造を有する。ワクチンとしての高い免疫獲得効果(有効性)が期待されることに加え、遺伝子情報を持たないため体内でウイルスの増殖がなく、安全性にも優れる有望なワクチン技術として注目されている。また、植物を使用したVLP製造技術により、短期間で大量生産できるのも大きな特徴である。

タイトルとURLをコピーしました