グローバルCSRプログラムに2つの支援先追加    武田薬品

 武田薬品は11日、グローバルCSRプログラムにおける支援先として、Access to Health FundとBridges to Developmentを追加したと発表した。同プログラムは、途上国における医療制度の強化と医療へのアクセス向上を目指す長期的な取り組み。支援先は、毎年実施される投票によりタケダの全世界の従業員が決定する。今回の2団体の追加により、グローバルCSRプログラムでは、60か国以上で16プログラムを支援することになる。
 2020年度に新たに支援追加したパートナーへの支援内容は次の通り。
 •Access to Health Fundに11億円を拠出(5年間):ミャンマーのシャン州において、地域医療センターの建設・改善を支援し、民族に特化した医療組織および民族コミュニティに密着した医療組織(EHO/ECBHOs)の強化により、特に母子を対象とした質の高い医療サービスの提供を目指す
 •Bridges to Developmentに6億8100万円を拠出(3年間):パプアニューギニアとバヌアツにおいて、医療従事者の能力強化や医療へのアクセス改善を通じ、5つの顧みられない熱帯病(リンパ系フィラリア症、フランベジア、ハンセン病、トラコーマ、土壌伝播寄生虫症)の撲滅・抑制を目指す
 今年で 5 年目となるグローバルCSRプログラムは、革新的でインパクトのある活動を支援しており、同社が事業を展開している80か国における従業員が支援先の決定に関わっている。武田薬品のバリュー(価値観)に根ざす同プログラムでは、世界中の健康に関わる課題に対し、効果的かつ持続的な活動で実績のある世界規模の組織および非政府組織(NGO)と積極的に提携し、疾病予防や医療従事者の研修、サプライチェーンの強化、世界中の患者さんにおける質の高い診断と治療へのアクセス改善を行っている。
 開始から5年で、タケダのグローバルCSRプログラムのパートナーは、現在、全世界で支援しているコミュニティに大きな変革をもたらすインパクトを与えており、今後も次の取り組みを通じて、医療の改善と医療制度の強化に貢献する。
 •JOICFPとPlan International、UNICEF は、サハラ以南のアフリカと中東において、約 70 万人の妊婦と母親、新生児、青少年に、質の高い医療とサービス、教育を提供した。
 •JOICFPとPlan International、Seed Global Health、UNICEF はアフリカと中東で、World Visionは南アジアで、看護師や助産師、医師見習い、地域の医療従事者や栄養ボランティアを含む約 6000人の医療従事者の研修を15か国で総合的に行っている。
 •数百万人の子どもがはしかの予防接種を受け、サハラ以南のアフリカで学術機関や医療機関が提供する研修の数は、飛躍的に拡大した。

タイトルとURLをコピーしました