生産・CMC研究機能のより連携強化目指し新研究棟建設  田辺三菱小野田事業所

完成予想図

 田辺三菱製薬は28日、連結子会社・田辺三菱製薬工場の小野田事業所(山口県山陽小野田市)内に新研究棟(CIL:CMC Innovative laboratories)を建設することを明らかにした。新研究棟の建設は、生産・CMC研究機能のさらなる連携強化を目的としたもの。
 同社は、中長期的な成長に向けてグローバルな経営体制の最適化・効率化と各機能の強化を図っている。
 その一環として、拠点の集約を図りながら、グローバルレベルの新薬供給体制の整備と、環境変化に柔軟に対応しつつ効率的な生産技術体制の確立を目指している。その実現に向けて、今回、小野田事業所内に新研究棟を建設する運びになった。
 現在、大阪にあるCMC研究機能の小野田事業所への移転により、生産・CMC研究機能の連携を強化するとともに、融合した「モノづくり集合体」の構築ならびに新技術および新規モダリティに対応した技術拠点への機能転換・強化を推進する。CMCとは、Chemistry, Manufacturing and Controlの略で、原薬の製造法および製剤化の研究、原薬および製剤の品質を評価する分析研究などの医薬品製造および品質を支える統合的な研究を意味する。
 田辺三菱製薬は、新研究棟建設により、新しい価値・イノベーションをグローバルに生み出し続ける会社として更なる飛躍を目指す。
 新研究棟の概要は、次の通り。
 ◆所在地:山口県山陽小野田市大字小野田7473-2
 ◆着工:本年5月
 ◆竣工:2021年5月(予定)
 ◆規模:地上6階建(建築面積 約2065㎡、延床面積 約9850㎡)
 ◆総工費:約40億円(予定)
 ◆設計・施工:竹中工務店

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