新型コロナワクチン共同開発にファンペップ社も参画    アンジェス

 アンジェスは8日、大阪大学と共同開発中の「新型コロナウイルス向けDNAワクチン」について、新たに大阪大学発スタートアップ企業であるファンペップ社の参画が決定したと発表した。
 ファンペップ社は、大阪大学の研究成果である AJP001(アジュバント様作用を示すペプチド)を用いた抗体誘導ペプチドの研究を大阪大学(臨床遺伝子治療学、健康発達医学)と推進し、既に海外で臨床治験を実施している。
 さらに、抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチン開発に向けて、大阪大学及びファンペップ社との間で、 アジュバント様作用(免疫反応を増強して効果を高める作用)を有する「AJP001」または AJP001とエピトープ(新型コロナウイルスの一部の抗原ペプチド)を結合した「抗体誘導ペプチド」を DNAワクチンに併用投与する共同研究も実施している。ファンペップ社では、AJP001技術と、主に液性免疫(抗体産生)を選択的に誘導できるエピトープ(抗原ペプチド)選定ノウハウをあわせて、プラットフォーム技術「STEP UP」と呼んでいる。
 アンジェスと大阪大学では、新型コロナワクチンの開発においても、こうしたファンペップ社のペプチド技術を用いることにより、抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチンの開発を目指す。具体的には、ファンペップ社のペプチド技術により、現在開発を進めているワクチンに加えて、抗体産生力向上が可能となる。その結果、ワクチンの投与量・回数の減少、より強力な感染予防効果や重症化が抑えられるなどの臨床的なメリットが期待され、アンジェスとしては、新型コロナウイルスに対するワクチンの有効性を今後とも高めていく。

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