新型コロナウイルス

 今、世界中の人類が新型コロナウイルスと向き合っています。ヒトとウイルスとの攻防は、この先もずっと続いていくと、メディアの解説がありました。全くその通りだと思います。
 この緊急事態に際して、急病診療運営委員会では、医療機関がクラスターにならないように、当初から対応策が協議されていました。疑いのある患者さんが来られた時の対応を詳細に決め、医療従事者に徹底をします。現場はどこも同じように緊迫したものであると推測されます。
 薬局ではマスク、手指用消毒用アルコール、消毒用エタノール、ガーゼが売り切れ、別ルートを探しては入手し、また売り切れ、それでも近隣の方々やお勤めの人々の安全をお手伝いするために、できる限りの対応を試みています。抗ウイルス作用のある板藍根の飴やお茶を探してと頼まれたりして、改めて漢方薬のことを調べたりもしました。
 ネット上では薬剤師として関連ニュースに目を向けています。カレトラ、アビガン、オルベスコの次は、ナファモスタット、カモスタットのドラッグリポジショニングの記事を読んでは、もうすぐ終息する希望を抱き、塩野義製薬と北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの協業研究成果の化合物が薬効を示し、新型コロナ株にも期待が持てるという記事にも、明るい方向を垣間見たりしています。研究者は今後のパンデミックに備えた創薬を展開するとの考えを示しておられます。
 これからの世の中にはまた同じ様なことがあることが、容易に想像できます。ヒトとウイルスとのばかしあいは永遠に続くことでしょう。新薬の開発や、創薬等は専門の研究所の方々が日夜努力をされていることが、よくわかります。ヒトとしても薬剤師としても貢献できることを、私も改めて考えていきたいと思います。

      薬剤師 宮奥善恵

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