小野薬品は17日、未治療の進行または転移性腎細胞がん(RCC)患者を対象にオプジーボとヤーボイの併用療法をスニチニブと比較評価したP3試験(CheckMate-214試験)の42カ月間の追跡調査において、引き続き生存ベネフィットを示したと発表した。今回の結果は、未治療の進行または転移性腎細胞がん患者の治療において、がん免疫療法に関する最長の追跡調査の結果である。なお、同試験結果は、15日にブリストル・マイヤーズ スクイブ社が公表したもの。
同発表はCheckMate -214 試験の最新の結果で、42 カ月時点での生存率は、スニチニブの投与を受けた患者の39%に対し、オプジーボとヤーボイの併用療法を受けた患者で50%以上であることが示された。
独立評価委員会による評価で、オプジーボとヤーボイの併用療法を受けた患者の完全奏効は、80%以上の患者で持続および継続していた。
これらのデータも踏まえて、最短42カ月の追跡調査では、オプジーボとヤーボイの併用療法は、全生存期間(OS)、奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)および完全奏効(CR)率において、引き続き良好な結果を示した。オプジーボとヤーボイの併用療法の安全性プロファイルについては、従来のものと一貫しており、長期追跡調査において新たな安全性シグナルや薬剤に関連した死亡は認められなかった。
同データは、サンフランシスコで開催中の2020年米国臨床腫瘍学会、泌尿器がんシンポジウムで15日に口頭発表された。