京都薬科大学は12日、「クリニカル・リサーチ・マネジメントプログラム」の今年度講座を2月17日から3月19日までの5週間の日程で実施すると発表した。
同プログラムは、世界を舞台に活躍する薬学人材の育成・輩出を目的に、世界有数のCRO(医薬品開発業務受託機関)であるパレクセル・インターナショナル(米国)と共同で策定したもの。
世界的な医薬品開発が進む中、日米欧3極による臨床研究・臨床試験の設計や計画を推進できる人材は、世界中の医薬品開発企業にとって重要である。京都薬科大学では、パレクセル・インターナショナルとの共同教育プログラムを2016年度から開講している。同プログラムの講師は、パレクセル・インターナショナルの社内外の人材向けに臨床研究マネジメントの実務教育プログラムを有するパレクセル・アカデミーから派遣されている。
学生の受講動機は、臨床開発への興味関心や英語力の向上など多岐にわたり、昨年度までの3年間での受講生は57人に上る。同プログラム修了生の、製薬企業やCROにおける臨床開発系の職種への就職率は、各学年全体での比率に比べ、2016年度、2017年度修了生ともに約2倍以上となっている。
2019年度は4年次生を対象に、2月17日(月)~2月28日(金)「English for Clinical Research」、3月2日(月)~3月6日(金)「Regulatory Affairs」、3月9日(月)~3月19日(木)「Conducting Clinical Trials」の合計5週間のプログラムが組まれており、全ての授業、ディスカッションおよびプレゼンテーションは英語で行われる。
なお、日本におけるパレクセル・インターナショナルとの共同教育プログラムは、2018年から京都薬科大学と「3大学連携SCRUMプロジェクト」で連携している明治薬科大学(東京)でも2017年度から開講されている。