ニンラーロの多発性骨髄腫一次療法P3試験で好結果

 武田薬品は8日、移植歴のない初発の多発性骨髄腫患者を対象としたニンラーロのファーストライン維持療法に関するP3試験(TOURMALINE-MM4試験)において、無増悪生存期間(PFS)を指標とする主要評価項目を達成したと発表した。
 TOURMALINE-MM4試験は、多発性骨髄腫と診断された移植歴のない成人患者を対象に、ファーストラインの維持療法としてニンラーロを単剤で経口投与したときの効果をプラセボと比較検証するもの。
 対象患者群において、初回導入療法で使用されなかった薬剤に切り替えて維持療法を行う切り替え維持療法(switch maintenance)を検証した初めての企業主導臨床第3相試験である。
 なお、ニンラーロの臨床P3相TOURMALINE試験は、同試験で3つ目。現在、ニンラーロは、維持療法での承認は取得していない。
 ニンラーロの維持療法における安全性プロファイルは、単剤療法における既報の安全性プロファイルと同様で、TOURMALINE-MM4試験で安全性に関する新たな懸念は確認されなかった。同試験の詳細なデータは、今後の学会で発表する予定。

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