抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」のP3試験で好結果   シンバイオ製薬

 シンバイオ製薬は5日、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を対象とした抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」とリツキシマブの併用(BR療法)によるP3試験で、主要評価項目の奏効率において期待奏効率を上回る良好な結果が得られたと発表した。
 DLBCLは、悪性リンパ腫の中でも最も患者数が多い病型である。さらに、再発・難治性DLBCLは、特に高齢者が多いにもかかわらず、未だ従来の多剤併用療法以外の選択肢はなく新たな治療薬の開発が切望されている。
 また、患者団体からも厚労省に対して、「BR療法をDLBCLの治療にも使えるようにして欲しい」という強い要望書が出されている。
 シンバイオ社では、今後、同試験の最終解析結果をまとめ、承認申請を2020年上半期に予定している。本年9月にはトレアキシン液剤「RTD製剤」の承認申請も行っており、現在鋭意準備を進めている自社販売体制の構築と共に、同社の中期経営計画の重要事業目標である2021年の黒字化を目指す。

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