米国で世界初のインフル重症化リスク患者への適応追加を取得     塩野義製薬  

 塩野義製薬は、抗インフルエンザ薬XOFLUZATM(日本販売名・ゾフルーザ)について、FDAが「合併症を併発するリスクが高い12歳以上の患者の発症後48時間以内の急性のインフルエンザウイルス感染症治療」を追加適応として承認したと発表した。インフルエンザ重症化リスク患者への適応追加承認は、今回が初めて。
 同新薬承認追加申請は、グローバルP3相試験(CAPSTONE-2)の結果をもとに行われたもので、FDAの審査終了目標日(PDUFA date)は本年11月4日となっていた。
 米国疾病予防管理センター(CDC)は、合併症を併発しやすいリスク要因を持つインフルエンザウイルス感染患者の、抗インフルエンザウイルス薬による早期治療を推奨している。
 高齢患者や、肺疾患や代謝性疾患などの基礎疾患を持つ患者では、特に、インフルエンザ症状の重篤化により入院や死亡などの深刻な事態に至る場合がある。
 これまで、同リスク要因を持つ患者への適応を取得した薬剤はなく、同剤が初めて承認を取得した薬剤となる。
 同剤の開発および販売は現在、ロシュグループとの提携下で進めており、日本と台湾における同剤の販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではロシュグループが行う。
 米国では、「12歳以上の合併症のない発症後48時間以内の急性のインフルエンザウイルス感染症治療」を適応として2018年10月25日に承認された。

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