イミフィジンに関する特許侵害でアストラゼネカを訴訟 小野薬品

 小野薬品は28日、「イミフィンジ」を販売するアストラゼネカに対し、同日付けで特許権侵害行為に対する差止請求及び損害賠償請求訴訟(訴額約320億円)を東京地方裁判所に提起したと発表した。
 同訴訟は、小野薬品が権利を有する抗PD-L1抗体に関する特許(特許第5885764号、特許第6258428号)侵害に基づくもの。
 当該治療が患者の生命救済に関わることを考慮して、訴訟外においてでもロイヤルティなどを含む適切な対価を支払う旨の合意がアストラゼネカとなされれば、「イミフィンジ」の販売差止は求めない方針で臨む。
 小野薬品は、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、世界に通用する独創的な新薬を研究開発する企業であり、知的財産を極めて重要な経営資産であると認識している。
 同社の知的財産権を侵害する行為に対しては、適切に対応を講じる考えから、今回の訴訟提起に至ったもの。

タイトルとURLをコピーしました