経口新型コロナ治療薬ラゲブリオ 供給量加速化して3月までに80万人分を日本政府に納入 MSD

 MSDは14日、経口新型コロナ治療薬「ラゲブリオについて、今年3月までに累計80万人分を政府に納入すると発表した。
 昨年、日本政府がラゲブリオの薬事承認後に160万人分を確保すると発表しているが、MSDはその後の昨年12月25日に20万人分を速やかに日本政府に納入した。
 さらに、本年2月に20万人分、3月に20万人分をそれぞれ納入する予定であったものの、オミクロン株感染者数の急増に対応すべく、MSDは、生産量を前倒し今年1月に5万人分を既に納入。2月には22万人分、そして3月には33万人分を納入する。

 ◆カイル・タトルMSD代表取締役社長のコメント
 オミクロン株が日本全国でまん延する中、治療薬に対する需要が急速に高まっている。当社は、政府の要請に応え、ラゲブリオを一日も早く患者さんにお届けするために、工場をフル稼働し全社一丸となって同剤の増産に努めた。
 今後もさらに前倒しでラゲブリオを出荷していく計画である。同剤は、重症化を防ぐ上で大きな役割を果たし、医療提供体制を維持することに一翼を担えることと信じている。
 今後もラゲブリオを安定的に提供できるよう日本政府、厚生労働省、医療関係者と緊密に連携をとり、日本の患者さんのために貢献していく。

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