ファンペップは20日、EPS創薬(東京都)と中国での医薬品事業に関する協業に向けた検討を開始したと発表した。協業は、両社でファンペップが有する有望な抗体誘導ペプチドや機能性ペプチドの中国での共同開発を目的とするもの。
近年の中国の経済成長は著しく、GDPは既に日本を抜いて世界第2位となり、なお高い成長率を見せている。医薬品市場も米国に次ぐ市場規模をもち、今後、中国における医薬品市場は更に伸びると予想される。
EPS創薬を傘下に持つEPSグループは、主に日本におけるCRO及びSMO事業を中核事業としており、医薬品の臨床開発における豊富な経験とノウハウを有している。
2001年より中国にも進出し、中国国内における CRO の先駆者としての一定の地位を獲得し、豊富な開発経験を有している。
さらに、2021年よりEPS創薬を立ち上げ、中国における創薬ビジネスにも本格的に着手してきた。
ファンペップは、大阪大学大学院医学系研究科との連携のもとでペプチド医薬品の研究開発を進めている。皮膚潰瘍治療薬「SR-0379」に加え、同社が強みを持つ創薬プラットフォーム技術によって新しいモダリティである抗体誘導ペプチドの開発品を創生して研究開発パイプラインを構築し、各開発品について世界市場を視野に入れた医薬品開発を行っている。
こうした状況のもと、両社でファンペップが有する有望な抗体誘導ペプチドや機能性ペプチドの中国での共同開発の協議検討を開始した。
EPSグループは、1991 年に日本の CRO のパイオニアとして創業以来、開発から育薬、販売、マーケティグ、コンサルテーション等様々なソリューションに加え、中国を中心とするアジアへの展開、ビッグデータ&AI、再生医療などへの取り組みで製薬企業、医療機器関連企業、病院・クリニック、アカデミアヘ新しい価値を提供するヘルスケア・ソリューション・プロバイダーである。
なお、協業に向けた検討開始による当期(2022年12月期)の業績への影響はないが、今後の協業検討の進捗状況に応じて、適時開示していく。