ラジカヴァ経口薬 ALS治療薬としての承認申請をFDAが受理
 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は13日、ラジカヴァの経口薬「エダラボン経口懸濁剤(MT-1186)」について、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を適応症とする承認申請が11日(米国現地)にFDAによって受理されたと発表した。同申請は、開発子会社のミツビシ タナベ ファーマ ディベロップメント アメリカが実施したもの。
 FDAは、同申請を優先審査として受理し、処方せん薬ユーザーフィー法に基づいて、2022年5月12日までに判断がなされる見込みだ。
 MT-1186は、ALS治療薬であるエダラボン点滴静注製剤(米国製品名ラジカヴァ、および日本製品名ラジカット)と同一有効成分を含む経口懸濁剤で、今回、安全性および忍容性を評価するグローバルP3試験(MT-1186-A01)の24週間のデータと、経口剤と注射剤の薬物動態を比較する臨床薬理試験(MT-1186-J03)の結果を合わせて承認申請した。
 現在、エダラボンの投与経路は点滴静注に限られている。田辺三菱製薬グループは、注射による痛みや投与のための通院など、ALS患者の負担を軽減するため、経口懸濁剤を新たなALS治療の選択肢となるよう尽力する。
 また、米国のみならず、他国においてもMT-1186の早期承認取得をめざし、各国薬事規制当局への対応を、引き続き速やかに行っていく。

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