武田薬品は1日、テンクー、西日本がん研究機構、ミルテルなどと全てのがん患者が適切ながんゲノム個別化医療を享受できる環境実現に向けて、「がんゲノム医療の明日を考える会」を発足したと発表した。
がんゲノム医療とは、主にがんの組織を用いて、多数の遺伝子を同時に調べ(がん遺伝子パネル検査)、遺伝子変異を明らかにすることで、一人ひとりの体質や病状に合わせて治療などを行うもの。
全国にがんゲノム医療中核拠点病院やがんゲノム医療拠点病院、がんゲノム医療連携病院が指定されており、全国どこでもがんゲノム医療が受けられるように、体制づくりが進められているのが現状だ。
同会では、医療関係団体・患者団体・企業という垣根を超えたパートナーシップによって、がんゲノム個別化医療を取り巻く多様な課題に目を向け、解決に取り組むことで、より良い医療の実現に貢献していく。
同会の主な概要は、次の通り。
(1)同会の目的
がんゲノム個別化医療の現状・課題を、医療関係団体・患者団体・企業等の視点から幅広く議論し、その解決方法を検討することを通じて、国内におけるがんゲノム個別化医療の課題に対する理解の向上および課題解決に向けた機運の醸成により、〝患者本位のがん医療の実現〟(厚生労働省:がん対策推進基本計画(第3期)からの引用)に貢献する。
(2)同会の活動
・2021年9月より1年間を活動期間とする。
・がんゲノム個別化医療が抱える現状や課題の具体的事例を共有する。また、明らかになった諸課題の解決方法への理解も深める。
(3)参画団体(2021年9月末時点)
武田薬品、テンクー、NPO法人西日本がん研究機構(WJOG)、NPO法人肺がん患者の会ワンステップ、ミルテル、他3社
(4)共同事務局
テンクー、武田薬品