大日本住友製薬は9日、日本ケミファが研究開発中(非臨床段階)の新規抗うつ・抗不安薬候補化合物 NC-2800について、日本ケミファと共同研究開発契約およびオプション契約を締結したと発表した。
同剤は、2018年1月に国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)に採択された研究開発課題「オピオイドδ受容体活性化を機序とする画期的情動調節薬の開発」の対象化合物で、AMEDの支援のもと、日本ケミファが代表機関として研究開発を進めてきた。
今回の契約締結により、大日本住友製薬はこの CiCLEの研究開発課題に分担機関として参画し、今後は同剤について日本ケミファと共同で研究開発を進めていく。
同時に大日本住友製薬は日本ケミファより、同剤の開発が後期P2試験に移行する時点において、全世界をテリトリーとした同剤の開発・販売権等に関するライセンス契約を締結できる独占的オプション権を獲得する。
今回の契約締結により、日本発の画期的新薬として期待される同剤の開発が一層推進され、一日も早く世界中の患者に届けられるよう、両社で取り組んいく。