小野薬品は13日、11日の2020年度決算発表時に公表した2021年度業績予想を下方修正すると発表した。同下方修正は、本年8月1日からのオプジーボの薬価再算定を踏まえたもの。下方修正の内容は、次の通り(カッコ内は前回発表予想と増減率)。
売上収益3450億円(3500億円、1.4%減)、営業利益1030億円(1050億円、1.9%減)、税引前当期利益1050億円(1070億円、1.9%減)、当期利益816億円(831億円、1.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益815億円(830億円、1.8%減)、基本的1株当たり当期利益163円28銭(166円29銭)。
売上収益は、12日に開催された中央社会保険医療協議会において決定された「オプジーボ点滴静注」の本年8月からの薬価再算定を踏まえ、「オプジーボ点滴静注」の売上予想を1200億円から1100億円に修正する一方で、「オプジーボ点滴静注」以外の新製品を含む主要製品についての売上予想を上方修正し、前回発表予想比50億円減少の3450億円を見込んでいる。 なお、主要製品毎の売上予想は2022年3月期第1四半期決算発表時に公表する。
売上原価は、売上収益の減少に伴い、前回発表予想比10億円減少の950億円を見込んでいる。
販売費及び一般管理費は、前回発表予想比20億円減少の740億円を見込んでいる。
これらの要因痿より、営業利益は1030億円(前回発表予想比20億円減)、税引前当期利益は1050億円(同20億円減)、当期利益は816億円(同15億円減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は815億円(同15億円減)と予想している。