古田未来乃氏が国内事業(JPBU)トップに  武田薬品

古田氏

 武田薬品は15日、古田未来乃氏を本年4月1日付でジャパン ファーマ ビジネス ユニット(JPBU)プレジデントに任命する人事を発表した。現職の岩﨑真人(1985年入社)は、3月31日付で退任するが、引き続き同社の日本を管掌する取締役として留任する。
 現在、コーポレート ストラテジー オフィサーおよびチーフ オブ スタッフを務める古田氏は、2010年に武田薬品に入社。日本、スイス、メキシコ、スウェーデンなど複数の国で、当社の経営戦略、事業開発ならびに事業管理を幅広く担当してきた。
 また、様々なプロジェクトをリードし、オンコロジー(がん)、糖尿病、循環器・代謝性疾患領域における販売組織の最適化や新製品上市にも携わった経験の持ち主。武田薬品入社以前は、米国の投資管理会社と日本の金融機関で投資および銀行業務に従事していた。
 今回の人事に対し、クリストフ・ウェバー武田薬品代表取締役社長 CEOは、「古田氏は、当社において10年以上にわたり国や文化の垣根を越えて様々な役割を担ってきた。彼のリーダーシップとビジネスにおける洞察力により、 JPBU が新たな機会を得て成長を遂げていくことを確信している」と断言。 さらに、「彼が世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献するという当社の企業理念を実現していく姿を、これからも楽しみにしている」とコメントしている。
 古田氏は、「当社がグローバルで変革を続けていく中で、JPBUを率いて次のステップに進む機会を得られたことを大変光栄に思う。当社は今年、創業240周年を迎える」と紹介する。
 その上で、「現在の世界的な新型コロナウイルス感染パンデミックのような新たな公衆衛生の脅威に直面し、また、当社が日本および世界に貢献できると考えている疾患領域で治療法が未だ不十分な疾患における患者ニーズがますます高まる中で、私たちの存在意義はこれまで以上に重要なものとなっている」と訴求する。
 岩﨑氏は、「当社でJPBUを率いる機会を得、また数十年にわたりこの素晴らしい会社の一員として務めを果たしてこられたことを誇りに思う。私と一緒に、業務に取り組んでくれたJPBUの皆さんに心から感謝したい」と強調。さらに、「古田氏は、過去数年間にわたり、当社事業にとって、また私にとっても重要な役割を担う存在であった。彼の戦略フォーカスとその実現に向けた推進力は、変革を続けるJPBUにとって不可欠なものとなるだろう」と語った。

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