塩野義製薬は15日、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ(XOFLUZA)について、提携先のロシュグループがインフルエンザ治療薬および感染曝露後予防で欧州委員会(EC)より承認を取得したと発表した。適応は、「12歳以上の合併症を伴わないインフルエンザウイルス感染症治療」および「12歳以上のインフルエンザウイルス感染曝露後予防」
今回の欧州での承認は、ゾフルーザの3つのP3試験(CAPSTONE-1試験1、CAPSTONE-2試験2、BLOCKSTONE試験3)の結果にもとづくもの。欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)の承認を推奨する肯定的な見解を受けての判断となった。
欧州での承認に伴い、ゾフルーザの1回経口投与が新たな選択肢として、欧州の患者のインフルエンザウイルス感染症治療および感染曝露後予防への貢献が期待される。
同薬の開発および販売は、ロシュグループとの提携下で進めており、日本と台湾における販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではロシュグループが実施。現在、30ヵ国以上でインフルエンザウイルス感染症の治療薬として承認され、インフルエンザウイルス感染症の治療に貢献している。