クラボウは23日、抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」で加工した繊維素材について、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対してウイルス減少率 99%以上を示す抗ウイルス効果 があることを確認したと発表した。
抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」は、第4級アンモニウム塩系の固定化抗菌成分を繊維表面に強力に固定化するクラボウ独自の加工技術。繊維上に固定化された薬剤に接触した細菌やウイルスの外膜に変化を生じさせ、その結果として細菌は増殖を抑制され、ウイルスはその数が減少するという作用メカニズムを有する。
日本繊維製品品質技術センターで同社の抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」で加工した繊維素材を対象に新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果を検証した結果、ウイルス減少率 99%以上(家庭洗濯50回後でも同等の効果を確認)を示し、その効果が確認された。
同検証試験方法は、「JIS L 1922 繊維製品の抗ウイルス性試験方法」の準用で、繊維素材上にウイルスを一定時間接触させた後、繊維表面から回収したウイルスの感染価(細胞感染性を持つウイルス粒子の数)を測定するもの。
抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」を施したクラボウの繊維素材では新型コロナウイルスが99%以上減少した。試験素材は、織物(綿92%、ポリエステル8%)、ニット生地(綿100%)。
使用薬剤については、急性経口毒性(LD50)、変異原性、皮膚刺激性試験をはじめとする各種試験で、高い安全性が確認されている。また、加工した素材についてはヒトパッチテストを実施して安全性を確認している。
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