英国政府のライフサイエンス革新的製造基金支援のもと英国ハットフィールド工場に約103億円投資 エーザイ

 エーザイは15日、英国政府によるライフサイエンス革新的製造基金(LSIMF)の支援のもと、契約条件の最終合意を前提に、英国ハットフィールド拠点への戦略投資を実施すると発表した。
 ハートフォードシャー州に所在する同社ハットフィールド工場においてレカネマブを含む、低温管理(コールドチェーン)を要する既存品および開発中の製品に対応する供給・包装体制の構築に向けて戦略的投資するもの。同投資は、複数フェーズに分けて進め、総額約4800万ポンド(約103億円)を見込んでいる。
 LSIMFは、英国におけるライフサイエンス分野の製造基盤の強化と、将来の公衆衛生上の緊急事態に備えた供給体制の強靭化を目的とした資本補助制度である。同投資は、英国政府が推進する医薬品製造強化の政策と合致し、英国に対する同社の長期的なコミットメントを示すものだ。
 今回の投資により、エーザイは英国ハットフィールド工場における先進的な製造能力をさらに強化し、従来の経口固形剤の製造を中心とした事業に加え、低温管理を要する注射剤や点滴製剤の包装・供給機能を担う拠点としてその役割を拡大する。
 また、これまで外部委託に依存していた包装工程を内製化し、供給の安定性と柔軟性を高める。今回の投資対象となるのは、低温管理を要する製品に対応した包装・供給施設で、入出荷機能の拡張、低温および常温対応の倉庫、包装棟、包装ラインを整備するものである。

 内藤晴夫エーザイCEOのコメント
 今回の戦略投資は、当社の革新的な医薬品や開発品の供給体制の強靭化に向けた長期的な取り組みであるとともに、英国との長年にわたる関係をさらに深化させるものである。
 エーザイとして、将来のライフサイエンス分野の製造基盤強化と医療供給体制の強靭化に向けて、英国政府とともに取り組めることを大変意義深く思う。

◆英国科学大臣Vallance 卿のコメント
 英国において世界水準の製造基盤を構築することは、人々の生活に大きな変化をもたらすアルツハイマー病治療薬をはじめとする重要な医薬品の安定供給の確保につながる。
 政府の支援を受けたエーザイの投資は、ハットフィールドにおける新たな高度人材の雇用創出に貢献するとともに、国際企業による英国への投資がもたらす価値を示す新たな例となる。 本投資は、ライフサイエンス分野における英国の拠点としての評価を高めるとともに、英国経済の成長にも貢献する。

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