第一三共は11日、2030年度売上収益 3兆円以上、営業利益 6000 億円以上、EPS3 260 円以上、調整後DOE(各年度)10.0%以上を目標とした第6期中期経営計画(2026年度~2030年度)を発表した。また、2035年ビジョンとして「Trusted healthcare innovator transforming the lives of people through our science and technology」も公表した。
同社は、第5期中期経営計画期間(2021年度~2025年度)において、がん事業の躍進により、売上収益、コア営業利益ともに大きく成長し、2025年度目標として掲げた「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」へのトランスフォーメーションを達成。今後は、2035年ビジョンの実現に向け、第6期中計では、次の戦略を通じて利益創出力を高め、研究開発・設備投資などの成長投資と株主還元の充実を両立する。
<戦略>
① 2035年までにがん領域でグローバルトップ5カンパニーへ
・同社独自のDXd ADC技術の強みを活かし、複数の製品および適応症を遅滞なく上市し、2030年度には、がん領域売上収益2兆3千億円超を目指す。
・ 医療従事者への付加価値の高い情報提供等を通じて、年間70万人以上のがん患者に同社医薬品を提供していく。
・ 自社単独での開発・商業化を可能とするケイパビリティを構築し、持続的な成長を実現する。
②新たなBreakthrough Generating Technologies による継続的なイノベーションの創出
・同当社の長期的な成長を見据え、2030年度までにDXd ADC技術に続く複数のBreakthrough Generating Technologies(BGTs)を見出す。同社の中核技術となるBGTsに基づき、革新的で確度の高い新薬を長期的に複数創出していく。
③ Operational Excellenceによる利益創出力の強化
・ AI活用を含むデジタルトランスフォーメーションによる業務効率化および戦略的な人材配置により、生産性を高める。全社でOperational Excellenceを実行することで、コスト構造を見直し、利益創出力を強化する。
④ 信頼されるパートナーとしての企業価値向上
・ 多様なステークホルダーの期待に応え、信頼できるパートナーであり続けることが持続可能な社会への貢献につながる。全社でPatient Centricityを醸成し、患者に貢献できる医薬品を提供するとともに、高い倫理観に基づく医療コミュニティへの貢献を通して患者とその家族に確かな安心と安全を届けていく。さらに、バリューチェーン全体での環境負荷の軽減に取り組む。

◆奥澤宏幸第一三共代表取締役社長兼CEOのコメント
第6期中計は、2035年ビジョンの実現に向けた次の成長ステージに進む重要な経営計画である。当社の強みであるサイエンス&テクノロジーを活かし、DXdADC技術を基盤とした製品の価値最大化とともに、新たなBGTsを見出す。
当社は、長期視点の価値創造と持続可能な社会への貢献を志し、一日でも早く革新的な医薬品を患者さんに届けていく。
