
アストラゼネカは9日、「子宮の日」である 4 月 9 日に、婦人科がん啓発セミナー「学んで備える、女性のがんとキャリア」を開催した。
同セミナーは、婦人科がんに対する知識を高めるとともに検診の意義を知ることで、早期発見や婦人科の受診促進を目的としたもの。50 社を超える企業で働く女性従業員を対象に、女性のライフステージの変化にともなう健康支援サービスを中心に展開するファミワンとの共催イベントとして実施された。
「婦人科がん」とは、卵巣や子宮等の女性特有の臓器から発生するがんの総称だ。近年、卵巣がんや子宮がん(子宮体がん・子宮頸がん)と診断される女性は増加しており、卵巣がんと子宮体がんは 50-60代、子宮頸がんは30-50代が発症ピーク年齢である。
子宮頸がんについては 20歳以上を対象として、公的な予防対策として検診が推奨されている。だが、卵巣がん、子宮体がんについては公的な予防対策として行われる検診はなく、症状に早く気づいて婦人科を受診することが推奨されている。

セミナーでは、まず、吉田ゆり氏(がんと働く応援団 共同代表理事)が「がんとキャリアの両立を目指して」をテーマに講演した。 吉田氏は、自身の卵巣がん治療の経験を踏まえ、職場とのコミュニケーションの要点や、治療と仕事を両立するための支援制度の活用について詳しく紹介。実践面では、「検診日を定期的な予定として管理する」、「就業規則に定める各種制度の内容を確認しておく」、さらに「家族・同僚と情報を共有する」ことが“がん防災”のカギになると強調した。
また、両立支援の制度については「手遅れになる前に活用する」姿勢が重要であるとのメッセージを送った。

続いて、婦人科がんの専門医である温泉川真由氏(がん研究会 有明病院 婦人科副部長兼総合腫瘍科医長)が、「婦人科がんの基礎知識」をテーマに講演した。子宮頸がんは、ワクチンや厚労省から推奨されている検診もあり、予防や早期発見が可能になってきている。だが、その一方で、卵巣がんや子宮体がんは有効性が確立された検診がない。
温泉川氏は、「健康診断に経膣超音波検査の追加により卵巣や子宮の状態を知っておくことをお勧めする。また、特に子宮体がんは初期症状として、不正出血という分かりやすい症状があるので、放置せず、すぐに医療機関に相談していただきたい」と呼びかけた。
また、梅宮アンナと西丸優子をゲストに迎え、吉田氏、温泉川氏とともにクロストークセッションを実施した。参加企業の女性従業員1148名を対象にイベントに先立って事前に実施された「婦人科がん認知および受療行動に関する調査」結果に触れながら、検診の意義や早期発見の重要性、治療とキャリアの両立について議論した。
調査からは、女性従業員に対する婦人科がんの情報提供が、婦人科がんの検査受検および不正出血があった際の受診行動に寄与する可能性が示唆された。

◆梅宮アンナのコメント

2人に1人ががんになると言われる中、がんに対して社会がアップデートされていないと感じている。情報発信をする中で、会社に病気を伝えたら、「変わらず働き続けたかったのに自宅待機になった」という患者さんのお話を聞いた。
私も、番組降板を余儀なくされ、「健康でなければ必要とされないかも」という社会的な壁を感じた。仕事を辞めて治療に専念される方もいるがが、休む権利だけではなく、“戻る道”を作るといった“がんとの共存”が当たり前になり、語り合える社会になればいいなと思う。
◆西丸のコメント

不正出血が半年続いたにもかかわらず、私はそれを“いつものこと”と放置していた。自治体の検診に行ったこともなく、がんとは無関係だと思ってい。
だが、がんは早期発見が全てなので、迷っていたら検診に行ってほしいと思う。がん治療も進化していて、意外と普通の生活ができるようになっている。「がんは早期発見できれば、治る可能性のある病気」だということをもっと世の中に認知してほしいし、キャリアと治療の両立を諦めて欲しくない。
