アッヴィ19日、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬「アクイプタ」について、成人の片頭痛発作発症抑制を対象とした日本国内の医薬品製造販売承認を取得したと発表した。
片頭痛は、世界中のあらゆる地域において、10億人を超える人々に影響を及ぼしており、国内の疫学研究では、15歳以上の片頭痛の有病率は8.4%と報告されている。
片頭痛患者にとって、片頭痛の発症は日常生活に影響を及ぼすだけでなく、労働生産性の低下や社会的活動への制限が生じていることが報告されている。
片頭痛は50歳未満の特に女性において、世界で最も大きな社会生活への支障の原因であり 、経済活動に甚大な影響を及ぼす主要な要因でもある。
片頭痛の主な症状は、中等度または重度の疼痛のある拍動性や片側性の頭痛で、悪心や嘔吐、光過敏、音過敏を伴うことを特徴とする。適切な治療を行わない場合、発作は4~72時間程度持続し、多くの患者は仕事や社会的活動などの日常生活が困難になる場合がある。
片頭痛は進行性の神経疾患で、その進行は一般的に「反復性片頭痛(EM:月あたりの頭痛日数が14日以下)から慢性片頭痛(CM:月あたり頭痛日数が15日以上で、そのうち少なくとも8日は片頭痛によるもの)へ移行する」と定義されている。
頭痛診療ガイドライン2021では、片頭痛発作が月に2回以上、あるいは生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある患者では予防療法の実施について検討してみることが推奨されている。
近年、片頭痛の治療選択肢が増える中、アッヴィは経口CGRP受容体拮抗薬であるアクイプタの開発に着手し、2025年 3月に片頭痛発作の発症抑制に関する製造販売承認を申請し、今回、製造販売承認を取得した。
同承認により、片頭痛発作の発症抑制に対して新たな治療選択肢の提供が可能となる。また、2025年12月に片頭痛発作の急性期治療に関する製造販売承認を申請している。
◆ティアゴ・カンポス ロドリゲスアッヴィ合同会社社長のコメント
日本におけるアクイプタ(R)の片頭痛発作の発症抑制に関する承認取得は、片頭痛に悩む多くの患者さんにとって新たな希望をもたらすものと確信している。
片頭痛治療に新たな選択肢が加わることで、より多様な患者さんの予防治療ニーズに応えることが可能となり、個人の健康や生活の質が向上するだけでなく、社会における生産性の向上や医療制度のよりよい活用にもつながる効果が期待される。

