ウイルス性疣贅治療剤「ワイキャンス」国内で新発売 塩野義製薬

 塩野義製薬は9日、SHIONOGIグループの鳥居薬品がウイルス性疣贅(ゆうぜい)治療剤「ワイキャンス」(一般名:カンタリジン)を新発売すると発表した。薬価は1万4995.60円(0.71%0.45mL1管)。製造販売元は鳥居薬品。
 伝染性軟属腫は、ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされる感染性の高い皮膚感染症である。一般に「水いぼ」と呼ばれる小児に多く生じる疾患で、体幹や四肢に直径1~4mm程度の光沢のある丘疹が多数みられる。
 ワイキャンスは、カンタリジンを有効成分とするウイルス性疣贅治療剤(外用液剤)で、塗布された部位において中性セリンプロテアーゼの活性化を介して表皮のデスモソームを脆弱化し、表皮構造を破壊することで、塗布部位に水疱を形成する。
 水疱の形成により病巣皮膚が剥がれ落ち、その結果、ウイルス感染組織が除去されることで伝染性軟属腫への治療効果を発揮する。
 国内で実施した2歳以上の伝染性軟属腫患者を対象としたP3試験においても、有効性の主要評価項目について、プラセボに対するワイキャンス外用液0.71%の優越性が確認され、安全性及び忍容性に特に問題は認められなかった。
 塩野義製薬は、ワイキャンスが伝染性軟属腫に対する新たな治療の選択肢になるものと期待している。なお、ワイキャンスは、Verrica社が米国において2023年7月に成人及び2歳以上の小児患者を対象として伝染性軟属腫の適応症で製造販売承認を取得し、2023年8月より販売している。
 また、ワイキャンスについては、現在、鳥居薬品とVerrica社が成人及び2歳以上の小児の尋常性疣贅患者を対象としたP3試験を米国及び国内で実施している。

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