信州大学と共同開発の先端ナノファイバー素材使用高機能マスク「AIR M1」販売開始 ナフィアス

PM2.5やウイルス飛沫への十分な捕集性能と通気性の高さが特徴の次世代マスク

 信州大学繊維学部発のベンチャー企業ナフィアス(本社:長野県上田市)は、先端ナノファイバー素材「NafiaS(R)」を使用した一般向けマスク「AIR M1(エアーエムワン)」をナフィアス公式サイト(URL:https://www.nafias.jp/lp/air_m1/)で5月30日より販売開始した。価格(税込)は、3960円/箱(132円/枚)。販売チャネルは、ナフィアス公式サイト(https://www.nafias.jp/lp/air_m1/)。
 「AIR M1」は、フィルターに信州大学繊維学部との共同研究開発から生まれた先端ナノファイバー素材「NafiaS(R)」を2層に採用した構造を有する。
 「NafiaS(R)」は、直径が100nm(ナノメートル)程度の極めて細い繊維(ナノファイバー)からなるナノテク繊維素材であるため、微小粒子捕集効率(PFE)99%、ウイルス捕集効率(VFE)98% といったJISの定める95%以上の高い捕集能力を有し、ウイルス飛沫や花粉等の侵入を防ぐ。
 また、「NafiaS(R)」のナノファイバー不織布は、構成する繊維が極細であり、さらにその体積に占める空気層の割合が80%と非常に高いことから息がしやすく、加えてこれまでの素材にはなかった柔らかさと軽さも大きな特徴だ。
 最先端のナノファイバーテクノロジーから生まれた「AIR M1」は、PM2.5やウイルス飛沫に対する十分な捕集性能を持ちながらも通気性が高く、安心感と快適性を実現した次世代マスクとして期待される。
 ナフィアスは、創業当初より、高機能ナノファイバー素材の特長を活かせるマスク開発に取り組んできた。感染対策(防塵)マスクとして厳格な米国規格を満たす「NafiaS(R)-N95」マスクを医療機関などの感染リスクレベルの高い現場に提供し、防護性、快適性の点で高い評価を獲得した。
 「NafiaS(R)-N95」マスクの開発で培った技術を生かして、日常生活において長時間着用が可能な快適性の高いマスクの開発に着手、今回、一般用の高機能マスク「AIR M1」の発売に至った。また、部材から製造まで全てを国内生産とすることで品質の安定化と供給不安を解消した。
 「AIR M1」の製品特長は、次の通り。

1、先端ナノファイバー素材「NafiaS(R)」の2層構造で、0.1umの微粒子を99%以上カット。

2、通気性が高く息がしやすく、声が通りやすい。

先端ナノファイバー素材「NafiaS(R)」が空気の流れを妨げず、呼吸をスムーズに行うことが出き、声が通りやすく会話がスムーズに行える。JISの定めるフィルターの圧力損失値60Pa以下に対し、AIR M1の圧力損失値は1/3の20Pa以下、さらに通気性は40cc/㎠/s以上である。

3、薄くて超軽量なので口元がすっきりします。

先端ナノファイバー素材「NafiaS(R)」の重さは従来フィルターの100分の1以下、厚みは200分の1以下3です。軽くて薄いマスクなので、マスク着用時の煩わしさが軽減された。

4、柔らかい耳紐を採用し、長時間の着用時の耳への負荷を軽減。

5、四角をRカットしたすっきりしたデザインの形状。

 なお、同社は、一連の「高性能ナノファイバーマスクの開発」に対して、令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰〈科学技術賞(開発部門)〉を受賞している。
 新型コロナウイルスの感染経路について、国立感染症研究所は今年3月にウイルスを含んだ空気中に漂う微粒子(エアロゾル)を吸い込んでも感染するとの見解をホームページで公表。
 新型コロナとの共存を模索する中、換気対策と適切なマスク着用が感染予防の観点からますます重要となる。同社は、コロナ禍で日常となったマスク生活において、様々な生活シーンでマスクを着用することから得られる安心感と付け心地の良さを追求するべく、研究開発及び先端技術を駆使した製品づくりを行っていく。

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