第一三共は22日、ハーセプチン(抗HER2抗体薬物複合体[ADC])について、HER2発現子宮内膜がんにおける術後補助療法を対象としたP3試験(DESTINY-Endometrial02)を開始したと発表した。
同試験は、全身療法歴のないHER2発現(IHC 3+ または 2+)の子宮内膜がん患者を対象として、術後補助療法としての同剤の単独療法または放射線治療との併用療法の有効性および安全性を、標準治療(化学療法)の単独療法または放射線治療との併用療法と比較して評価するグローバルP3試験である。
主要評価項目は、無病生存期間で、重要な副次評価項目は全生存期間である。その他の副次評価項目には、遠隔転移、局所再発および領域再発の確認、安全性等が含まれる。
日本を含むアジア、欧州、北米および南米において、約710名の患者を登録する予定だ。なお、同試験の開始は、前治療歴のあるHER2発現の進行性固形がん患者を対象とした同剤のP2試験(DESTINY-PanTumor02)における、子宮内膜がん患者を対象としたサブグループ解析の結果に基づくもの。
第一三共は、子宮内膜がん患者に新たな治療の選択肢を提供できるよう、同試験および現在進行中のHER2 発 現 の 原 発 性 進 行 ・ 再 発 子 宮 内 膜 が ん 一 次 治 療 を 対 象 と し たP3 試 験 ( DESTINY-Endometrial01)を含め、同剤の開発を加速させていく。

