丸石製薬は27日、小児の「麻酔前投薬」を効能・効果とした催眠鎮静剤「ドルミカムシロップ」(一般名:ミダゾラム)を、同日新発売したと発表した。
本邦においてはミダゾラム注射剤が麻酔前投薬として承認されていたが、その投与経路は侵襲を伴う筋肉内投与のみの承認であり、経口投与可能な製剤は承認されていなかったため、医療現場では、院内で注射剤をシロップ剤に製剤化して用いられていた。
こうした状況を踏まえ、日本小児麻酔学会より「麻酔前投薬」を効能・効果とするミダゾラムシロップ剤の開発要望が厚労省に提出され、2018年7月4日に開催された「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において医療上の必要性が高いと評価された。
その後、厚労省から丸石製薬に開発要請があり、国内P2/3試験(MR19A13A-2試験)において小児患者における「麻酔前投薬」として同剤の有効性及び安全性が検証され、本年9月19日に製造販売承認を取得し、同剤の発売に至った。


