

メディパルホールディングスは20日、連結子会社の東七がそらいいな社(本社:長崎県)によるドローンレベル4飛行の医療用医薬品等の配送実証実験に協力支援したと発表した。
東七は、そらいいな社が長崎県南松浦郡新上五島町青方郷地区で実施した全国初のエリア単位でのドローンレベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)による医療用医薬品等の配送実証実験に協力支援した。
同実証実験は、そらいいな社が、内閣府が新技術実装連携”絆”特区として定める長崎県・福島県及び、その他特区を対象とした「令和7年度 先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業」の一環として実施したもの。長崎県、新上五島町及び、長崎県上五島病院の協力のもと、ACSL、医薬品卸4社(翔薬、東七、藤村薬品、宮崎温仙堂商店)と共同で行われた。
同実証実験では、そらいいな社が、同地区において国土交通省航空局から全国初となるエリア包括でのレベル4飛行の許可・承認を取得し実施した。加えて、将来的に固定翼型のドローンでの軒先配送(建物の入り口、玄関先)までを見据え、従来の固定翼型とマルチコプター型ドローンを組み合わせた配送を実施している。
具体的には、固定翼機にて新上五島町青方で運用中の投下場所まで配送。その後、同地点で荷物をマルチコプター型ドローンに載せ替え、エリア単位でのレベル4飛行許可のもと市街地上空を飛行し、長崎県上五島病院の屋上まで医療用医薬品の配送を行った。
東七は、1906年の創業以来、長崎県において、医療用医薬品等卸売事業を中心に地域密着型の事業を展開している。そらいいな社とは2021年7月に長崎県五島列島での医療用医薬品のドローン配送委託の開始について長期の実証契約を締結している。同実証実験においては、そらいいな社に対して、医療用医薬品の配送条件など配送に関わる助言および医療用医薬品の提供を行った。東七は今後も、医療機関の軒先といった有人地帯への直接配送の実現に向けた取り組みに貢献していく。
