JCRファーマは1日、ファブリー病を適応症に国内販売中の遺伝子組換えファブリー病治療剤アガルシダーゼ ベータBS点滴静注「JCR」について、Menagen社(本社:オマーン国)と中東・トルコ・北アフリカの9か国において独占的に開発・販売権を許諾する契約を締結したと発表した。
同契約に基づき、Menagen社は、同剤の日本における製造販売承認を活用し、契約地域において製造販売承認申請を行う。承認取得後、JCRファーマは同剤をMenagen社に供給し、Menagen社は契約地域で販売活動を行う。 同剤は、JCRファーマが開発したファブリー病治療酵素製剤のバイオ後続品で、無血清培養で製造された国産初のライソゾーム病治療酵素製剤である
JCRファーマは、2018 年 11 月に国内で同剤を発売し、2022年より住友ファーマとの販売提携契約に基づき住友ファーマが販売している。
2025年3月期の国内売上高は約11億円。なお、同件に関する2026年3月期のJCRファーマ連結業績への影響は軽微である。
◆芦田信JCRファーマ代表取締役会長兼社長のコメント
本契約により、当社は本剤の承認国を拡大し、Menagen社による販売を通じてより多くのファブリー病患者さんの治療に貢献できることを期待している。